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「親の老後」を悩むよりも先に50代女性が考えるべきこと〜私の遠隔介護15年で学んだこと〜

親とはずっと疎遠だったのに……

ここにきて「介護」「看護」とか「見守り」とかが、私の周辺にジワジワと押し寄せてくる。

娘ってつまり、親の老後を背負うことなの?

こんにちは。

パーソナルコーチ の福井明子(あっこ)と申します。

2015年の1月のある夜、病室で心臓発作を起こして父が亡くなってから、私にとって、それまでの15年の遠隔介護に終止符が打たれました。

それから1年後、ふと気づいたら私は「娘」ではなく、本当に世の中で「独り」になっていました。

その時に、私が感じたことを正直に申しますね。

「解放」です。

私は自由になれました。

同時にこれも分かったのです。。。私は15年もの間、1日たりとて両親を思わなかった日がなかったんだと。

いつもいつも「年老いた親への心配」を抱え、自分の人生を二の次にしていました。

遠隔で往復5−6時間かかる距離に住んでるにもかかわらず、父母は私の毎日をずっと支配し続けた「ラスボス」のような存在だったのです。

こんな私が今、これから親御さんの老後に一歩足を踏み入れようとしているあなたへ、伝えたいことはこれです。

準備してください。

何事も、いくら準備してもわからないこと、新しいことが出てくるものです。

特に無防備ではいられないのが、人の生き死にを左右する、親の介護や看護です。

あなたがどう思おうと、直接間接に自分の人生に関わります。(親と本当に絶縁していない限り)

ですので、今この記事を読みながら、自分のためにまずやってほしい準備をいくつかお伝えしますね。

ただ、私は介護や看護の専門家ではありませんので、ここでは「娘としての準備」をお話しします。

少しでも参考になれば嬉しいです。

なぜ「親の老後」を背負いガチなのか

まず、なんと言っても親との現在の距離感を調べましょう。

あなたは疎遠なんですか?それとも親しい方でしょうか?

疎遠だとすると親のこと間近に見ていないので、生活がどうなのか知りません。

重たく感じる心理状態の、大部分はこの「知らないから」が理由ではと思います。

自分を育ててくれた人ですから、もちろん心の中で大事にしたいと思っていますでしょう。

(または、私が父に抱いたような、長年の確執からの嫌悪感のある関係性でしょうか?)

でも一緒に暮らしたのはずいぶん前だとしたら、もう他人状態。

となると、介護とか看護という前に、親のことを知る準備が必要になります。

親からすれば他人行儀な娘よりは、

信頼のおける近所の友達の方がありがたいんです。

これは残念ながら事実だと思います。

なのでその距離感が分かっているなら、どんな風に近づいていきたいか、まず自分の心に聞いてみてください。

あなたは親御さんへ

1)100%、老いをサポートしたい。

いずれ一緒に暮らす、または近所にいて毎日のように顔を合わせるつもり。

2)50%、老いをサポートしたい。

必要な時は家族として手続きなどするし側にいるが、自分の生活も大事なので、ほとんどの場合は公的な援助を頼る。

3)20%以下、年に1、2度顔を合わせるぐらいでいい。

電話やメールぐらいはするが、あまり関わりたくない。

この1から3の間のどこらへんに自分を置くと、一番自分が安心できますか?

いずれ変わっていくにせよ、現時点のあなたの気持ちを正直に出してみましょう。

その基準に従って、今から親との距離を縮めたり離れたりしてみましょう。

ほんの一本の電話で、心配が薄れることはよくあること。

どの距離感であれ、「最近どう?」と話してみる機会を持ってみましょう。

すると次につながります。

「親の老後」というテーマへの自分軸を立てる

自分軸とは「これはできるが、これはできない」といった簡単なことで構いません。

「娘」である私たちは、

「親の老後」が心配というもっと手前で、

自分の立ち位置が不安定なのが心配なのだと思います。

親だろうが私だろうが、毎日年をとっていきます。

そして、つまるところ、自分がどうありたいか?しかありません。

一度、「自分の本心」を確かめましょう。

そして、「親とのこれから築いていきたい関係性」を明確にすると居心地のいいサポートの度合いが分かってきます。

やっと「親の老後」というテーマを扱えるようになります。

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私には弟が3人いますが、当時は、それぞれで親への距離感が違いました。

私はひとり娘で、一番両親にとっては手がかかった子どもでした。

塾や習い事をたくさんしましたし、私学の中学・高校に通わせてもらいました。

そんなこともひっくるめて、私は両親への恩があり、遠距離でも50%ぐらいは関わりました。

月日が経つとそれは70%ぐらいになっていました。

お酒をやめない父の、外科手術のたびに病院に行って、家族の代表として誓約書にサインしました。

弟の中の2人は、もともと父と疎遠でした。

なので20%以下の関わりしかしませんでした。

年に数回も会わない。それどころか、私がメールで父母の様子を伝えても無関心な感じでした。

今となっては私は後悔あるものの、できるだけのことをしたとは思っています。

では弟達は?というと、彼らなりに後悔あるものの、過ぎたことになってるんです。

何%が正しくて、何%がよくないとかはありません。

それは全く主観的なことであり、どの%でも自分が納得していればそれでいいのだと思います。

自分の老い支度を知る体験へと準備しましょう

さて、50%以上のサポートをしようと決めたなら、これも知ってらっしゃるといいでしょう。

介護保険の認定がおりたあたりから、高齢者にまつわる様々な専門家がこれから現れます。

(医師・看護師・公的機関の人・デイサービスなど施設の人たち・業者さん達)

こういった方々は、さすがに善良な気持ちがある人たちで、支援してくれます。

関わってくれたヘルパーの人たちがいなければ、両親はあれだけ長生きしなかったと私は確証しています。

同時にあなたに自分軸がないと、いろんなアドバイスを熱心にしてくる可能性があります。

流れが親の介護中心の生活へと、知らず知らず巻き込まれていくんです。

在宅介護に必要なサービスはこれです、

新しいバリアフリーの器具や家具の購入を勧めます、

食事の介助をする際のスプーンの使い方はこうですよ、

おむつを変えるとき、こうすれば腰を痛めずに済みますよ、

あなたは本当にたくさん、情報を得て、日々学ぶことがあるでしょう。

また、付き合う中で専門家の人たちのそれぞれの意図や、違ったものの見方も分かってきます。

何を学ぶかというと、今の日本の制度下で、老いていくとはどういうことかを親を通して体験できます。

どんなにこちらに要望があったとしても、

時に受け付けてもらえないこともあります。

だとしたら、専門家の人たちに頼らず、様々な方法を模索することも考えていく必要があるでしょう。

親御さんとよく話し合い、お気持ちを大事にしてあげること、といった、若い頃にはできなかったようなことさえ体験から学べます。

こうした経験を積んで、知らない間に自分の老い支度へも関心を寄せることができます。

まとめと実感

まずは、、、

この写真のように私たちは母親の胎内から人生が始まり、親もしくは養育者がいなければ、今の自分はなかったことを思い出しましょう。

まとめです。

「親の老後」が来る!

だけど家族でなかなか話し合ったりできない。

でも、もう無視もできなくなったと悩んでいらっしゃる方へ。

準備を始めましょう。

まずはご自分と親御さんとの居心地のいい距離感を測ってください。

サポートの度合いによってコミュニケーションを始めましょう。

その時、ご自身の軸を持ちましょう。

次に様々な学びを始めてください。

(今この瞬間にでも、介護保険に関して検索してみることぐらいはできますね)

そして、自分の立ち位置を決めてください。

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さて、この記事の最後に、どうしても伝えたい事実をお伝えしますね。

それは、、、

人が死ぬって、とてもあっけないです

生まれるには9ヶ月もかかり、

育ててもらうには20年近くかかるにも関わらず。

肉体は灰となり、

名前も戒名へと変わり、

役所で公的な手続きをすれば、

30分もしないうちに、父も母もこの世の記録から抹消されました。

なのに逆に、遺族となった私は、喪失感で1年以上も辛い思いをしました。

生まれて初めて、半年もカウンセリングのお世話になりました。

数年経ったのに今もたまに、実家のリビングを思い出します。

父母と一緒にテレビを見ながら、たわいもない話をしながら、小さな団欒を楽しんでいた私がいます。

親が死ぬとは、肉体的なことが全てなくなるとわかりました。

もう声も聞こえないし、息遣いもしません。

もう母は、私の髪を小さな手指で撫でてくれたりもしません。

父の達筆な絵ハガキは、段ボールに納められたまま、私は読む気がありません。

全て風化していく中、思い出だけが生き続けます。

ここで幸いなことに、私の思い出は、私が今から作れます。

なのでぜひ、あなたもあなた自身の老いと死に向かって、

準備するんだと思ってほしいです。

親御さんは先達としての生き方を見せてくれる方になるでしょう。

あなたはどんな風に毎日を過ごして、

いずれくる自分の最期に、

誰と、どんな風に過ごしていたいでしょうか?

それを終着点・目標にして、

親の老後というテーマへ意識を向けていきませんか?

するとまた違った風景が見えてくるかもしれません。

50代女性向けの応援ブログをいくつか書きました。

お時間ある時読んでみてね。

将来ひとりでは不安な50代女性が「孤独を感じない」生き方の秘訣

将来が不安な50代女子必見。いますぐするべき解消策(これ一択です)

それではまた次回。

最後までお読みいただきありがとうございました。

パーソナル“サードライフ”コーチ

あっこ