こんにちは
パーソナルコーチ の福井明子(あっこ)です。
さて、最近コミュニケーションについてお話ししています。
この記事では、45才から(中年期以降の方)また新たに学んでみましょうという発想でお伝えしています。
なぜ年齢を区切ったかというと、自分自身が40代で苦しかったことの根本的原因は「コミュニケーションを知らないのに知ってると勘違いしていた」から。
それから1人で問題を抱えるクセがあって、「なんとか1人で解決する」という傾向がもうすでにあったからです。
このような勘違いや傾向は長年の習性ではないかと思ったし、経験値が高いほど固執していく気がしました。
(もちろん、45才未満の方達にも通じる方法ですので、どなたでも読んでください)
でもこれは、特にコミュニケーションスキルを「やり直す」という意味ではないんです。
やり直すって何か今まで失敗した感じがしません?
これまでの人生を否定的に見るのは違うなと思います。
ですので、これまでの人生はぜひ肯定してください。
そして「新たに」学びましょうという気持ちです。
もう一度基礎から見直して「立て直し」をしていきましょう。
私はコーチをしていますので、コーチングはもちろん、
コミュニケーションについてじっくり勉強してきました。
NLP(神経言語プログラミング)を学んだ時、かなり目からうろこな経験をしてきました。
私こそが、コミュニケーションに悩んだり人間関係がうまくいかないという原因があったので、それを克服しながらコーチになれたと言ってもいいかもしれません。
辛さや悩みを持っていたからこそ、原因と結果に納得もします。
そしてコーチや専門家に頼っていい、「話を聞いてもらう」大事さもわかりました。
では最後までお読みいただければと思います。
今からコミュニケーションの立て直しをやっていきましょう!
私たちは、頭の中に世界地図がある
前回お伝えしたように、NLP(神経言語プログラミング)という脳の仕様書を扱うような学問で、前提と言われているのがこの「世界地図」です。
私たちの脳裏には、すでにたくさんの「こうすべきだ」があって、それが毎回同じように作用しているということなんですね。
前回の記事はこちら↓
内向型コミュ下手がうまくいく〜人とつながるコミュニケーション術〜「まずは前提から始める」
私たちは地図通りに毎日生きています。
長年の習性とか、毎日の習慣などに現れるように、
思考方法は、同じ「型(パターン)」を通るとやりやすいんです。
「型」は例えばあなたの役割でも作られます。
父親だから、母親だから、
こういう時はこう思ってこうする。
上司だから、部下だから、
こういう時はこう思ってこうする。
これがうまく機能しているならいいのですが、
長く使っている間に、もうすでに古くなったり、
うまくいっていないのに他のやり方ができなくなったり、
している可能性があるかもしれません。
「もう年だからしょうがない」という前に、
そんな頭の中の世界地図がどうなっているかを知り、
中高年以降はより自分らしい人生を作っていくために、
新たに作っていきませんか?
互いの世界地図をリスペクトするために
さてここで私の実体験をサンプルとしてあげましょう。
以前勤務していた会社に、
シンガポールから2人のマネージャーが来ました。
初日の月曜日朝、出社後にメールを開いたら、
「今日の午前10時からミーティングをします」と招集されていました。
しかも「このエクセルのレポートに数字を入れて今週末までに送ってください」と宿題も出されていました。
この人たちがもし直属のマネージャーだったら、私はもちろん即座に「了解しました」と伝えたでしょう。
私の役割があるからです。
ところが私はそうしませんでした。
私の上司に相談してから返信して、
スケジュール変更してもらいました。
「本日の午前10時から別の仕事がありますため、午後4時以降にしてください」
また、そのミーティングでこう伝えました。
「今週末は決算資料を出す日ですので、大変忙しいです。宿題の締め切りを2日延期してください」
私にとってこのシンガポールのマネージャーは、レポートライン(職務上の命令者)にいません。
確かに私は彼らのプロジェクトを手伝う立場にもありますが、だからと言って自分の仕事を無視されて、勝手に会議を入れられたり、宿題の締め切りを命令されることはおかしいと思いました。
その人たちにはその人たちの都合があるのでしょう。
話し合っての結果、締め切りを延ばすことにオーケーが出ました。
私はその代わり「きちんとレポートします」と約束します。
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もしここで私が「いい顔する」パターンを選んだらどうなるんでしょう?
つまり、相手の言いなりを選んでいたら?
不平不満の元に仕方なく残業し、
このレポートに対してもやる気が出なかったかもしれません。
ですが私の世界地図はすでに書き換えられていて、
「自分も他人も大切にする」ことを第一としていました。
自分にとって一番やりやすい方法を相手に提示することを怠らず、
同時に相手のことにも耳を傾ける……
これが当たり前になっていたので、先ほどのようなマネージャたちへの逆要求ができたのです。
世界地図を知ることは新しい自分への準備
実は、世界地図を発見する旅は、往往にして気持ちのいいものではありません。
なぜならこれまでのパターンがあるからこそ、そのおかげで、日常目をつぶっていてもうまく会話できていることがあるから。
私の場合は長年誰に対しても「いい顔をする」型があり、そのおかげで認められることもありましたし、無難に仕事できました。
だけどその型のせいで、自分が仕事を抱えすぎてストレス溜めたり、しかも人と仲良くなれなかったりします。
不平不満の多い生活を送る傾向にありました。
だからこそ、あなたにお勧めすること。
一度あなたのパターンをわかって、意識してみてください。
この世界地図を知るには、先ほど紹介した記事にあるワークで簡単にできます。
うまくいった会話とうまくいかなかった会話の2つで、ある程度理解できると思います。
まだ前回のワークをされていないなら、
時間ある時やってみてください。
そして今日はその上で、
世界地図のいくつかのパターンを見つけたら、
「これからはどうなっていたいか」を付け加えましょう。
その時のご自身への質問は……
あと数十年生きるとしたら、
この地図通りで生きていたいだろうか?
もし答えが少しNOだとしたら、もう1つの問いは……
ではどんな世界地図を持っていたい?
時間をとって考えてみてくださいね。
次回からNLP(神経言語プログラミング)でよく言われる、
会話で起こる3つの弊害。
ミスコミュニケーションの元となるものを1つずつご紹介します。
これを知っていると、コミュニケーションへの興味が一段と湧くし、自分の話し方を工夫できますよ!
それではまた!
あっこ